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2010/8/27

 奨学金滞納の件で、大学に行っても意味がないから、大学にいくのは止めようという人が
増えたらどうなるだろう。

 大学ビジネスは、国からすればおいし過ぎて止められるわけがない。大金を国民(一部留
学生もいるが)に払わせて、無料で失業対策(若者の失業、教職員の雇用確保)ができるし、
役人のポジションも確保できる。

 政府および役人は、そんなことを考えているに違いない。

 このおいしいシステムを、崩壊させるわけにはいかない。だから、今新卒者支援に乗り出
さないとまずい。奨学金の件と就職率低下の件が重なり、相当数の人間が大学の無意味
さに気付き、大学に行くのを止めてしまう可能性がある、などと。

 大学と企業が手を組んで、大卒者、新卒採用主義をがっちりと堅持している。それは、一
般国民のことを考えているわけではなく、政府側の都合が大きいだろう。

 これからは、とても容易に子供を大学へ進ませることはできなくなるだろう。リスクが高く、
リターンが少なくなっているのは、奨学金の滞納の件と大卒の就職率大幅低下からから簡
単に推測できる。

 大学へ進学するのなら、将来の仕事を明確に描いた上で、それに必須のスキルが確実に
学べるかどうかなどをこと細かく調べて、さらに、上記のようなリスクを自分のこととして考慮
しないといけない。

 それでも、やはり、大学へ行かなければよかったという人が増えてくるのは避けられない
だろう(心理的、金銭的、時間の面などさまざまな点で。新人生のカテゴリで書いている通り)。

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