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学校では教わらない、戦略的思考

2010/8/17

 ハーバード大学を卒業しようが、東京大学を卒業しようが、どこの学校を卒業しようが、
戦略的思考がないと、現在の社会では落ちこぼれる危険性がある。

 文系の学生は、社会に出てからその危険性が顕著になりやすい。セカンドチャンスが乏
しい日本では、特に。

 各科目や専門科目などを学習する他に、自分自身についての学習、社会状況を考慮し
た生き方を早くから模索しないと、せっかくの学歴も水の泡になるかもしれない。

 最初の仕事が合わなかったり、過酷な労働時間に耐えられなくなったりして一度会社を辞
めると、学歴の価値が失わる危険性がある(対外的に)。

 学校では(大学を含めて)、深く自己分析することを教える講座はないし、実際の社会状況
(現実の企業行動労働環境など)を教えることは不可能だろう。学校の先生方は、民間の現
実や民間人の苦労を知らない可能性が強い。

 だから学生は、世の中に出てから、実際に自分の目でリアルなフィードバックを得ることに
なる。その後、ようやく本当の自己分析や、社会分析ができるようになってゆく。

 だが、たまたま自分の適性が活かせる職に就ける若者や、本当に優秀な一部の若者を除く
と、大半が路頭に迷うことになる。

 なぜなら、社会に出てから本当の自分を知ったり、社会状況を知ったりして、それを元に
人生を再構築しようとしても、日本ではそれが許されない環境にある。

 なので、学生時代から(できれば高校1年ぐらい)、各科目を一生懸命勉強する前に、自分
自身について客観的に研究してゆく必要がある。これこそが、現代を生きる戦略的思考だ。

 自分についての情報を一番持っているのは自分。他者の意見を謙虚に聞きつつ、常に自分
を把握してゆく意識を早くから持つ。それができる若者の将来は、それ以外の若者に比べて明
るいに違いない。

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