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大卒の就職率が60.8%…いや、実質は30%以下か…

2010/7/9

 先日の新聞記事で(ヤフー掲載時事通信)、2010年度の大卒の就職率が60.8%と発表され
た(高卒は15.8%)。

 この60.8%は相当低い数字だが、実質の就職率はもっともっと低いだろう。

 読売の記事では、大卒の20%程度が、卒業後就職も進学もしないと発表。

 若者は3年以内に30%程度が辞めること(辞めざるを得ない?)を考慮し、長期的に勤務
できるまともな企業に就職できた大卒と考えると、就職率は30%、いや、25%程度と考えて
もいいのではないか。

 このサイトの新人生のカテゴリでもいろいろ書いているが、若者が長期的に勤務するのが
難しくなっている。

 大卒のホワイトカラーなんか、スキルが何もなければ、リストラされる確率が年を追うご
とに高くなってゆく(30代から既に)。

 精神的、肉体的に追い込まれ、止むを得なく離職するケースも多い。

 そして、一度会社を辞めると、今の日本では復活が非常に難しい。待っているのは、ワー
キングプアまっしぐらの仕事、奴隷並みの待遇、詐欺師も真っ青の営業職など。

 このような情勢においては、やはり、自分の価値観や人生観、自分というものを深く内省
し、自分が納得できる生き方を練っていかなければならない。

 若者は、目の前のウソ臭い高待遇や勤務条件、会社の名前にだまされて、安易に就職先
を決めては危険だろう。

 貧乏しながらでも生きていける金額を稼げる仕事で、自分の価値観、スキルに本当にマッ
チした仕事。

 そんな仕事、生き方を必死に探す必要がある。大企業に勤めようが、続かなければ意味が
ない。

 続けるためには、目の前のニンジンに惑わされてはいけない。

 真っ先に考えるべきものは、外ではなく内に存在する。

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