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正社員でも今後はわからない
2010/7/9
もはや正社員になったとしても周知の通り、昔のような保証はない。
私の身近でも、正社員になって半年ぐらいで、過剰な負荷やプレッシャーから辞めてしまい、
自殺を考えるまでになってしまった人や、うつになって退職を余儀なくされてしまった人がい
る(こちらは3年ほどの勤務期間、既婚)。
どちらも真面目な人だ。勤務態度も良好。だが、労働負荷が酷かったのと、業務量や業務の
質が上昇し、それに耐えることができなかったようだ。
両者共に氷河期世代。業種はそれぞれサービス業と運輸関係だ。
半年で辞めることなった人は、アルバイトからの昇格。長くアルバイトで仕事には慣れてい
たはずだが、やはり正社員に昇格したことで、業務の内容や質が変わったらしい。
後者は正社員で3年程度勤務していた。だが、労働負荷がどんどん上昇していったらしい。
最近の経営者は、意図的に若者を酷使しているのだろう。恐らく、正社員として一度は雇っ
ても、ずっとそのまま雇う気はないのだろう。
どれだけの労働負荷をかけて、どれだけの期間働かせて、どのような環境に追いやれば、従
業員が耐えきれなくなる、などのデータを知り尽くしているのだろう。
そのような環境で生き残った数パーセントのみを、幹部候補または終身雇用として使ってい
くという魂胆ではないだろうか。
このことを考えると、大半の正社員にとって、終身雇用は実際に崩壊していると考えられる。
もちろん酷使されることで、うつになる人が出てきたり、精神的にもたなくなる人が出てきた
りする。会社はそれを知っている。
なるほど、そうやって30代半ばから40代後半までには、自主退職してもらおうという作戦で
はないか。
そうなると、会社は退職金だって大幅に削減できるし、また人件費の安い若者を雇える。
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