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結婚詐欺から身を守る方法

2009/6/9

 先月あるテレビ番組で、結婚詐欺に引っかかった女性が特集されていた。犠牲となっ

たのは、30代後半の独身女性。

 男は(40前半、との記憶)、「自分は外資系勤務で、高級車を数台保有している」な
どと女性に嘘をついていた。

 女性は半年以上嘘に気がつかなかったようだ。また、番組の調査で、男は同時に、
他の女性も(複数)騙していたようである。

 外資系勤務など、もちろん嘘。年収1千万以上も嘘。それどころか、昼間はパチン
コ屋でのんきに時間をつぶしていた。遊びの資金は、詐欺で稼いだもの。

 その女性は、どうやら1千万円ぐらい男性に渡したようである。詳細は忘れてしまっ
たが、男性を心から信頼してしまったのは間違いない。

 女性の心に付け込み、大金をくすねるという、最悪の犯罪である。「婚活」という
のが最近はやっているらしいが、女性は心から注意しなければならないだろう。特に、
30半ばからアラフォー前後の人。

 それら女性の心理状況と、結婚詐欺に会った女性の心理状況を勝手に推測してみ
た。なぜ、あの女性は騙されてしまったのか。

 まず、アラフォー世代の女性に、焦りがあるのは感じられる。誰でもわかるような
ことだが、その焦りは結構やっかいな心理状況になっているのではないだろうか。

 やっかいな心理状況とは、自分を「負け組み」と呼んだ人たちを、見返してやりた
い、という強い気持。あるいは、そう意識して思っていなくても、なんとなく、何かを取
り返したい、誰か(周りの人)を見返したい、というような強い気持、とでも言えるだろ
うか。

 その心理により、どうしても、高水準(高収入、高ステータスなど)の男性が目の前に
現れると、テコのように、強く引かれて(引っかかって)しまうのでは、と勝手に推測す
る。これで、周りの人間を見返せる、と。

 自分の負の心理を劇的に解消してくれる夢の男性。詐欺師たちは、女性の繊細な心
理を巧みに把握し、利用し、そのような男性を演じる。

 そんな男性が目の前に現れたら、女性は必ず慎重に対応(無視を含め)しなければ
ならない。せっかく貯めていた、幸せ用の資金まで、失ってしまう。

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