――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

自然に増す行動力

2011/5/12

 内発的モチベーションと適性を知ることで、積極性や行動力が増してくるはず
だ。

 それは、自分はできるという自信が深まってくるからだ。

 これは当然の話だろう。まさに、「彼を知り己を知れば百戦殆からず」というこ
とだ。

 自分の内発的モチベーションと一致した仕事で、適性がある仕事を見つけるこ
とができたら、たとえ給料や待遇が多少低くても、多少目をつぶった方がいいかも
しれない。

 自分のやりたいこと(内発的モチベーション)ができて、自分のスキルが生かせ
る仕事は、まさに天職と言える。

 しかし、天職だからと言っても、待遇が良いという保証はまったくない。むしろ、
そのような仕事の待遇は、低いことが多いかもしれない。

 だが、毎日仕事が楽しめるというのは、ものすごい幸せなことで、贅沢とすら
思える。

 そんな至副な環境なら、誰でも行動力が何倍にもなる。また、勝手に努力も
するようになる。

 また、楽しいから集中力も出てくるし、頭もどんどん活性化されてゆく(記憶
力や思考力も増加する)。

 そうなると、現在の待遇はギリギリでも、将来の待遇上昇は期待できる。

 内発的モチベーションが充実してくると、自然と外発的モチベーションも高まっ
てくるものだ。

 楽しく仕事をしてゆくうちに、今度は待遇面でもどんどん上を目指してゆきた
くなるだろう。

 これとは逆に、待遇面を主に考えて仕事をしても、興味がない仕事だったり、
本来あまり得意ではない仕事だったりした場合、待遇(外発的モチベーション)
の低下は時間の問題だ。

 現代は、下を向きながら定年まで仕事を続けられるような時代ではない。

 常にモチベーションを高く持って、生産性の高い仕事、質のいい仕事を続けな
いと、いつか給料がもらえなくなる可能性がある。

 仮に大手企業に就職できたとしても、今後は予期せずに、突然リストラや合併
などが起こり得る。

 そうなったときに、生産性の低い従業員はあっさりと解雇されてしまうだろう。

 日々スキルアップをするにしろ、戦略的に計画を練るにしろ、業務を高いレベ
ルで行うにしろ、いいコミュニケーションを取るにしろ、高いモチベーションが必
要になる。

 また、その高いモチベーションがあって初めて行動力は出てくる。

 内発的モチベーションと適性に一致した、まさに天職と言える仕事に就けた場
合、安定してモチベーションを高く保つことができる。

 保つことができるというよりも、そうなってしまう。

 選ばなければ仕事はいくらでもある、などと言う人がいるが、むしろしっかり
と選ばなければ、続けるのが難しいのが現代であり、将来であろう。

 戦後のように本当に追い込まれていれば、確かに仕事を選ぶなという考え方は
わかるが、実際にはそこまで追い込まれている人は少ない。それだけ日本は豊か
になった(今後はわからないが…)。

 その豊かさの恩恵にあずかり、徹底的に自己を知って、今度は精神を充足させ
るような生き方を考えてみてはどうだろうか。

 今後はむしろそうしないと、心がもたずに、物質的な豊かさまで失われてしま
うような気がする。

 時代の流れが、まさに逆転しているのかもしれない。

 昔は、物質的な充足を図ることで心が満たされたのが、今は、心を満たすこと
で物質的な豊かさも手に入れることができる時代なのかもしれない。

[前のページ]                   [次のページ]

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

inserted by FC2 system