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内発的モチベーションは豊かさの証?

2011/4/28

 マズローの欲求5段階説というのを、知っている人も多いかもしれない。

 低次元の欲求(衣食住など)が満たされると、高次元の欲求(自己実現など)を満たすよ
うに人間は行動するというもの。

 現代人は内発的モチベーションに合った仕事をする方向に、実は大半が向かっているよう
に感じる。

 待遇面で満足していても、より給料が安い仕事に喜んで転職してゆく人がいるが、まさに
このマズローの理論に当てはまるのではないか。

 つまり、多少質素な生活でも、現代人は十分に豊かな生活を享受しており、物質的豊かさ
がほぼ満たされた状態にいる。

 だからこそ、自己実現に向かって歩き始めた人が増えているのだろう。

 そしてこの自己実現とは、まさに内発的モチベーション(欲求)に沿った生き方と言える
のではないだろうか。

 戦後なんかは、仕事など選んでいられない状態だったのは間違いない。また、物など何も
なく、食べていくだけで必死な時代。

 つまり、低次元の欲求(衣食住の欲求など)を満たすのに皆必死だったのだ。

 逆に言えば、今の高齢層(70−80以上の世代ぐらい)は、今の若者ほどやりたいことや好
きなことなどを重視しなかっただろうし、できなかったことであろうと思う。

 だから、内発的モチベーションを考えられるだけで、本当はものすごく幸せな状態とも言
える。

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