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下がってゆくモチベーション

2011/4/28

 会社入社後、モチベーションが下がってゆく人が多い。当初は夢に満ち溢れていた新入社
員も、歳を重ねるごとにいわゆるサラリーマン化してゆく人が多いだろう。

 サラリーマンの中には、情熱大陸やソロモン流、夢の扉なんかを見てモチベーションを上
げようとする人もいるかもしれない。

 娯楽としては面白いかもしれない。だが、そのようなテレビを見ても、モチベーションは一
時的にしか上がらないだろう。なぜなら、それは外発的な刺激に過ぎないから(外発的モチ
ベーション)。

 たまには気分転換をしてリラックスすることは重要だし、そのように外から刺激を得るの
も大事だろう。だが、根本的な解決にはならないだろう。

 根本的な解決とは、仕事が、自分の適性や本当にやりたいことと一致しているのかどうか。
すなわち、これまでに何度も述べているように、自分の内発的モチベーションと一致している
のかどうか。

 多くの大人が経験していることだが、実際に仕事を始めると、想像していなかったさまざ
まな仕事に直面する。

 あるいは、自分が考えてもいなかったような汚い場面(行き過ぎた利益主義や、組織の汚
い儲け方など)に出くわすこともあるだろう。

 さらに、待遇はそれなりに良くても、仕事が単調過ぎたり、スキルが何も身に付かなかっ
たリ。

 仕事が退屈に感じるのも、内発的モチベーションと仕事が一致していない証拠の一つかも
しれない。内発的モチベーションの明らかなシグナルは、「単純に楽しい」というのがある。

 その感覚が仕事にないと、長く続けるのは難しいかもしれない。

 仕事を続けていくと、その仕事に対するリアルな感覚がいろいろと湧き出てくる。

 そのリアルな感覚にネガティブなものがいくつかある場合、それをカバーするだけの待遇
等が付いてこないと(将来を含めて)、やる気はどんどん下がっていってしまう。

 その待遇等が容易に与えられないため、やはり自分の内発的モチベーションをとことん探
り、それに合わせて仕事を選ぶ必要がある。

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