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2011/4/04

好きな仕事vsできる仕事

 好きな仕事をするときは、内発的モチベーションが出てくる。前にも書いたよ
うに、それは、子供が遊ぶ時のように純粋に楽しい気持ちから来る。

 一方で、好きなのにできない仕事の場合はどうだろう。実はこのパターンも、
存在する。

 できない程度にもよるが、根本的に苦手な仕事は、次第に楽しさが消えて行く
のではと思う。

 なぜなら、現在は競争が激しく、基本的に成果が常に求められる。バブル時代
のように、ゆっくりと仕事を覚えたり、質の低い仕事をして、いい給料をもらった
りできる時代ではない。

 高いパフォーマンスを発揮できないと、いつか退職せざるを得ない状況に追い
込まれる可能性が高い。

 基礎能力が高い人こそが、このパターンに陥る場合がある。なぜなら、器用ゆ
えに、そこそこ何でもこなしてしまうことができるからだ。

 そして、自分が最も得意としている分野や能力に気付くのに、時間がかかる場
合がある。

 根本的に苦手な仕事は、成長に限度があるものだ。また、成長速度(学習速度)
も遅い。

 なので、仮に、好きだけどできない(高いパフォーマンスを発揮できない)仕事
と、それほど好きではないけど、できる仕事(得意、適性がある)とのいずれか
を選択する場合、後者を選択した方が、結局充実した人生になる可能性が高い。  

 今の時代、楽しく仕事を継続して行ってゆくには、自分の最も得意とする能力
や思考回路を生かせる仕事を選んだ方が良い。

 好きであることと、得意であることが、普通は一致するように感じるが、そうじゃ
ない場合も結構ある。

 ここで言う「得意」とは、その分野で高いパフォーマンスを発揮できることを指
す。つまり、プロとして、その分野でどんどん出世していけるようなスキルを保
持していること。

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