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2011/4/03

 自分の真の適性を見つける際には、自分の意識の中に、あらゆる仕事に対して
敬意がないといけない。

 それがないと、本当に自分に合った仕事には就けないかもしれない。

 なぜなら、自分の偏見から自分に本当に合った仕事を、無意識的に選択肢から
排除してしまう可能性がある。

 本当に自分に合った仕事は、自分が想定していなかった職かもしれない。また
それは、以前に自分が見下していた仕事かもしれない(知的な仕事じゃない、云々)。

 あらゆる仕事は知的である、と私は思う。なぜなら、本気でやれば、どんな仕
事も頭をフル回転させることになるはずだ。

 下手なプライドにこだわっている人に、適職が見つけられない人が多いと思う。
いや、見つけられないと言うよりも、見えないのだろう〔まるで、相手の肩書や収
入、外見などばかりにこだわって、運命のパートナーが見つけられない(通り過ぎ
て行く)独身女性のように〕。

 この場合、見栄や世間体を気にすることは、外発的モチベーションだ。つまり、
自分が心の奥底で本当に望んでいることではなく、周りが評価することを意識し
ていることになる。

 そうなると、その方向性は内発的モチベーションとは異なり、結果的に仕事に
就けたとしても、時間がたつにつれて空虚感や、何らかの不満が出てくる可能
性が高い。

 また、周りの評価が変われば、それに沿った外発的モチベーションは、著しく
急速に下がってゆく。

 自分の本当のモチベーション(内発的モチベーション)を探すには、まず外の
情報を遮断して、自分の考えをフラットにする。そして、自分の過去の体験や得手
不得手等を総合的に細かく観察する。要は、自分と深く対話することがカギである。

 世間、親、友達など、外の評価を無視して、純粋に自分の心のみに焦点を当て
てみる。

 ちなみに、知り合いに、大学を卒業してすぐに、ディズニーランドの清掃員とし
て就職した人がいる(正社員)。周りの友達等からは、若干バカにされたそうだ。
大学を出た意味がないなどと。だが、本人は至って満足していたようだ。彼の目
標は、清掃チームとしてリーダーになること。

 また、彼の同級生はどうかと言えば、就職できなかったり、就職しても続かな
かったりした人が続出したようだ。仕事が合わないなどと言って。

 彼は、生き方をよく熟知していたとしか言いようがない。

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