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賢さと優しさ…優しさは起業家にとって敵か?
2010/8/26
アマゾンの創業者、Jeff Bezosのスピーチを偶然ネットで発見した。プリンストン大学の
卒業式でスピーチを行ったようだ。
その内容が面白い。個性は生まれつきの才能ではなく、人生で何を選択してきたかに
よって形成される、というような内容。
優しさを持って生きることの方が、賢く生きるよりも難しい、とも。
内容は上記のリンクから実際に確認することができる(英語)。
実はもっと面白いのが、上記リンク先で熱く議論されている、Jeff Bezosのスピーチに対
するコメントだ。
ある人が、アマゾンでの労働環境に対して疑問を呈した。ケンタッキー州の倉庫で働いて
いる友人から聞いた話だそうだが、真夏のとても暑苦しい環境で働いているのに、エアコン
もないと。
その後多数の人が、スピーチで話している内容と現実の行動は違う、と。どうやら、優し
くというよりも、賢く生きることを選択した、と。
スピーチでは優しさを重んじて云々という高尚な話をしていたのに、現実は所詮…という
ような不満や、怒りにも似た意見が多々あった。
ヤフージャパンの記事にコメント機能が付けられている。日本人も現状を反映してか、だ
いぶストレスがたまっているなぁ、などと思うことがあるが、アメリカでも現状は対して変わ
らないのか。
どうやらその地域(ケンタッキー州の、アマゾンの倉庫?…詳細は上記リンクへ)の住民
は、労働環境がひどくても、現在はあまり不満を言わない、いや、言えないらしい。
仕事がなさ過ぎる上(失業率が高い)、そのような活動を行ったものは解雇される確率が
高いらしい。この辺も、日本となんら変わらない気がする。
確かに、真夏に30℃を超えるような猛暑の中(さらに倉庫勤務など)、エアコンなしはひど
いとは思う。それは現場の管理職が改善する必要があるだろう。
だが、一方で、自分の経験に照らし合わせてみても、あまり優しい起業家を見たことがな
い。
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