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公務員より民間の方が楽?
−内発的モチベーションと一致した場合は

2012/2/8

 労働条件や待遇は、民間の方が何倍も悪いのは常識だ。成績が悪ければリストラは
あるし、今後は大企業だって倒産する可能性もある。

 そんな状況で、公務員よりも民間の方が楽なわけがない。と思いがちだが、若くて
優秀な若者の中には、勇気を持って民間で働いた方がはるかに幸せな人もいるはずだ。

 何を持って「楽」と考えるかによって変わってくるが、この場合の「楽」とは、内
発的モチベーションと一致することと考える。

 当サイトで説明しているが、内発的モチベーションとは、自分の内部の要因によっ
て発生するモチベーション(やる気)である。

 自分の内部の要因とは、自分の好きな仕事であったり、自分の価値観と一致してい
たり、自分の適性が生かせるといったことである。

 つまり、給料や待遇、休み、職の保証、ボーナスが出る、福利厚生がある、退職金
が出るといった、金銭的、物理的な条件で高まる外発的モチベーションとは関係のな
い、自分の内部要因によって誘発される、ある意味本当のモチベーションだ。

 この内発的モチベーションが満たされている状態は、ストレスがたまらず、むしろ
やる気がどんどん溢れてくる。

 例えば、ゲームを好きな人が、何時間でもゲームをプレーできる感覚。これが仕事
なら、最高の幸せではないか。

 そんな状態で仕事をしていくと、自然と仕事の実力も高まってゆく。やる気が出て
くるし、ストレスもたまらないので毎日が楽しくなる(もちろん、疲れたら休みは必
要だが)。

 自ら行動する積極的な毎日を送ることができるようになり、もちろん仕事のスキル
(市場で稼げる実用的なスキル)もどんどん高まってゆくだろう。

 人間楽しいことをやっていると、自然と創意工夫を始める。

 ロールプレイングゲームで、どんどんレベルを上げたり、武器や防具を強化してい
きたくなるのと同じ。

 生産性のない日々を一生送り、何のスキルや実力も上がらない日々を送っていると
感じている有能な若手公務員は、完全に組織に染まって自分の実力が腐らないうちに、
今一度自分の人生について、仕事について再考してみるのもいいだろう。

 民間の大企業で今後大規模なリストラが開始する可能性が高いが、公務員だってこ
のまま安泰なわけがない。

 将来後悔しないためにも、本当に日本に貢献するためにも、有能な若手公務員は民
間でガンガン楽しく仕事をしてみてはどうだろうか。

 役所で税金を無駄にするのではなく、自らの実力を生かして民間で楽しく仕事をし
ていると、逆に収入も上がっていき、逆に多くの税金を納めるようになるかもしれな
い(税金から税金を納めるのではなく)。

 意味が感じられない仕事を続けていると、うつ病になる人もいる。いつも下を向い
ているようなら(仕事がつまらないとか、意味がないとか)、もしかして本当は民間
で違う仕事をしたいのかもしれない。ただ、ちょっと怖いだけで。

 本来優秀な若手こそ民間で働くべきで、公務員はもっともっと低賃金で、もっと雇
用を提供するというセーフティーネット的職業のはずである。いずれ、そのようにな
るのではと思う。

 昔は、高度経済成長時代であっても民間に採用されなかったような人が、多々公務員
になっていた(フリーパス状態)。

 ほら、有能な若手公務員なら身に覚えがあるのではないか。きっといるであろう、無
能な上司や高齢公務員が。

 パスコンもまともに使えないくせに、偉そうに命令だけしているような、仕事が全然
できないくせに、あなたの何倍も給料をもらっている無能な高齢公務員が…。

 そのような給料と実力の矛盾は今後解消されてゆくだろう、日本が沈没してゆくにつ
れて(無い袖は振れない)。

 結局、本来、民間で採用されないような人にでも仕事をしてもらうという職業のはず
である、公務員は(警察、消防、自衛隊、一部の優秀な事務方は除く)。

 昨今の不況や毎年急増する生活保護などを考えると、今後はそうならざるを得ないよ
うな気もする(本来のセーフティーネット的職業に戻る)。

 生活保護を増やすよりは、働いてもらった方がいいのだから(本当に働けない人は別
だが)。今後の日本には、優雅な生活保護者を雇うほど余裕がなくなるはず。

 組織というものは、安定しているように見えるものほど、突然一気に崩壊するものだ。
大きい組織ほど、一度傾けば倒壊も早い。

 Xデーが来た時に、あの時にもっと早く動いておけば良かったとだけは後悔しないよ
うにしなければいけない(本当に有能な若手公務員ほど)。

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