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 それは、現実の生産性や売上を上昇させることである。つまり、ペーパー試験な
どの入り口の結果ではなく、自分が現実的に組織にもたらす実績である、出口の結
果が重要だ。

 会社や組織は、従業員のペーパー試験の結果により何か得するのだろうか? ペ
ーパー試験などから発生する、直接的な利益は何もない。

 もちろん、採用段階ではいくらかの目安にはなるが、それだけでは会社や組織は
何も得をしないのである。そのようなペーパー試験を実施して採用した人間が、現
実的に何か結果を出した時点で、企業や組織はようやく得をすることになる。

 だから給料を上げたかったら、会社や組織に常に貢献すればよい。貢献とは、会
社の売上や生産性の向上(現実的な数字)だ。

 そのような現実的な実績を上げていると、給料の上昇(地位の上昇を伴う)は現
実味を帯びてくる。そうしないと、そのような優秀な人材は、他の会社に転職して
しまうかもしれないからだ。

 また、そのような現実的な実績を上げられる人は、他の会社に転職だってできる
可能性が高い(その企業特有の技術ではなく、市場価値のあるスキルや実績に基
づいている場合)。

 この精神状態が、いつも前向きに生きるにあたり、大事な要因であると感じる。
心の中に余裕のある状態と言えるだろう。

 現実的な実績を上げることができて、市場価値があるのであるから、他の会社に
移ることだって可能。会社や組織が提示する条件に納得がいかなかったら、他へ移
ればいいだけだ。

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