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捏造韓流ブームと中国高速鉄道事故
…ネットの影響力とは

2011/7/30

 先日ヤフーのニュースで、俳優の高岡蒼甫さんによるツイッター上の意見が取り上げ
られていた。フジテレビが韓国のドラマや韓流芸能人を押し過ぎだと。確かにそうかもし
れない。韓国関連の番組が多過ぎる。

 その記事のコメントを見て驚いた。コメント数もそうだが、「そう思う」の数が4万5千を
超えているものも。

 また、そのコメントの中で誰かが、フジテレビの番組内容を書いていたのだが、確か
に、韓国のテレビが多過ぎ。ダウンタウンのヘイヘイヘイに来るゲストなんかも、確か
に韓国人が異様に多過ぎだ(毎週…)。

 また、確かに最近、お笑い芸人なんかでも、KARAとか少女時代を口にし過ぎている。
熱烈なファンだ、とか。

 この現象はアジア全体に広がっているらしい。ブームが広がっているという意味では
なく、ブームの捏造に対する批判が広がっているという。なんと、中国でも。

 おそらく、相当のお金が韓国からアジア各国のメディアに渡っているのではないか。

 多くの芸人も、おそらく、番組で韓国芸能を盛り上げるように言われているのではな
いか。もちろん、好き嫌いにかかわらず。

 しかし、多くの視聴者にとっては相当不快だろう。ヤフーのコメント数や「そう思う」の
激しい数字がそれを物語っている。

 これは、韓国の芸能人やアーティストも、長期的に考えればある意味被害者なのかも
しれない。

 日本だけではなく、アジア全域にわたり捏造韓流のイメージが浸透すると、今後も視
聴者はそのネガティブな視点で韓流芸能人を見てしまう。

 結果として韓国は、国を上げて大金を投入した挙句、ネガティブキャンペーンをやっ
てしまったことになる。考え方、やり方が古いと言わざるを得ない。

 さて、中国の高速鉄道事故である。

 こちらも意外に、というかほぼ奇跡に近いだろうが、多くの中国市民とマスコミが一
緒に政府批判を始めている。

 中国では通常、メディアが強く政府批判をすることなどないはず。政府に都合の悪い
情報が流れると、テレビが突然止まったりするぐらいだ。

 中国のネットでは、この件について怒りや批判が渦巻いており、止まらないという。

 高速鉄道事故の被害者の遺族を初め、中国市民がこの件についてよく使用する言葉が
ある。「真実が知りたい」。

 遺族の中には、補償金を拒み、それよりも真実をすべて教えなさいと憤怒している人
もいる。

 中国共産党によって洗脳されてきた中国人たちも、真実を欲し始めている。

 この現象は、今回の鉄道事故に留まらないだろう。

 さて、先日の記事で、「特に最近の若い世代は、暴力や不公平的なことが大嫌いで
ある」と書いた。

 これにも足したいが、最近の人(特に若者)は、嘘や偽りが嫌いで、真実を強く求め
る傾向にある、と個人的に感じる。

 これは何も日本人だけの傾向ではなく、全世界的な傾向だろう。

 昔の世代(前ネット世代)は、今ほど真相究明の欲求、真実への渇望がなかったので
はないか。だから、メディアも政府も国の運営が楽であった。簡単に大衆操作できたので
ある。

 それを変えたのは、インターネットだろう。

 もっと言うと、「検索」という行為が、真実探求の精神を強めるのかもしれない。

 真実が知りたいから検索するわけで、無意識の内に日々真実探求の癖が身に付き、強
化されている可能性がある。

 そう言えば、2001年の9・11NYテロの後に、ネット上でいろいろと真実が浮かび上がっ
てきた。

 ビンラディンによるテロではなく、自作自演であったとの真実が、いろいろな証言と
共に取り沙汰された。

 昨今の真実探求への強い傾向は、その時期頃からはっきりと出てきたのかもしれない。
あれから10年たっている。

 この現代人の性格(真実探求の精神)を考えると、最近やらせ番組がひどく嫌われて
いるのもわかる。

 それと対局の言葉、「ガチ」というのもよく聞かれるようになった。

 エンタテインメントなので、すべてガチである必要はないだろう。だが、あまりにもやらせ
的な、旧型社会の番組構成は、今後もあまり流行らないのではないか。

 既に、ゲームは変わりつつある。

 ネットに慣れた人口が増えるに従い、ヤフーのコメント、ブログ、2チャンネル、掲示
板等のネット上の意見を無視できなくなる。なぜなら、それが主な大衆(顧客)となる
からだ。

 顧客軽視(蔑視)の企業が、成功した試しはない。

 マスコミや政府の人間は、まだこの重大な変化に気づいていないか、重要視していな
い気がする。

 旧型社会の考え方から脱却できないマスコミ、政府関連の人間、芸能人などは今後、
本人たちには想像できない凋落が待ち受けているだろう。

 これは何も日本だけの話ではなく、ネットがもたらした全世界的な変化と言える。

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