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27時間テレビでナイナイの岡村を集団いじめ?
…笑顔になれないテレビじゃん

2011/7/25

 一昨日、昨日と2日にわたって放送された、『FNS27時間テレビ2011 笑顔になれなきゃ
テレビじゃないじゃ〜ん』で、物議を醸しているシーンがある。

『フジテレビ 27時間テレビ すぽると!のコーナーから』と題される動画で、ユーチューブに
アップされているものから確認できる。再生数が、既に88万回を越えている。おそらく、27
時間以内に、100万回を超える可能性もある。

 内容は、スリーオンスリーでバスケをするシーンだが、スマップの中居くんを初め、出演
者たちがナイナイの岡村隆史さんに向かって、ドッジボールのようにボールを投げつける
シーン。

 そのシーンでも特にひどいのが、ジャルジャルの福徳。手加減をあまりせずに、岡村さん
の後頭部にボールを当てたりしている。表情からは、悪意すら感じられる。

 ある程度は台本があるのだろうが、集団リンチやいじめを演出して、まったく笑顔になれ
ない。笑いが起きないどころか、ただただ不快感しかない。

 このシーンを東北の人たちが見たら、どう思うだろうか。

 スマップの木村さんや稲垣吾郎さん、また、さんまさんなどが東北を応援しに現地まで行っ
たが、そのような努力も水の泡にしかねない、嫌悪感を与えてしまう構成だ。

 「笑顔になれなきゃテレビじゃないじゃ〜ん」。その通り。これはテレビじゃない。ただ
の不快な暴力ショー。「笑顔になれなきゃテレビいらないじゃ〜ん」。

 このコーナーは、広告主にもいい迷惑だろう。このコーナーの前後に広告を出した企業
にすら、何らかのダメージを与えた可能性がある(あるいは、広告の効果が半減など)。な
にせ、コーナーのイメージが悪い。

 なるほど。どうりでテレビ局の収入が落ちたり、視聴率が悪くなったりするわけである。

 広告主(スポンサー)も、ただ広告を出すのではなく、番組の内容や潜在的な視聴者の
反応(番組に対する)なども細かく計算しないと、せっかく企業努力の中から捻出した広告
費が、むしろマイナスの効果を生むことになる可能性すらあるだろう。

 番組(今回の不快なコーナーなど)を見て不快感、嫌悪感を覚えた視聴者の負の感情か
らとばっちりを受ける形で、スポンサーに対してもネガティブな感情を抱かれてしまう可能
性がある。そうなると、なんのための広告かわからなくなる。

 高い広告料金を払って、ネガティブキャンペーンを行うという、最悪の結果に終わるかも
しれない。

 今後はテレビ広告を出す際には、昔よりも詳細に計算しないといけないだろう。

 それにしてもテレビ局のKY度はひどい。最近の世間の感情を読めていない。

 特に最近の若い世代は、暴力や不公平的なことが大嫌いである。好まれている芸人と嫌わ
れている芸人を分析すると、それがよく分かる。

 ゆとりなどと言われることもあるが、人間として進化している面もあると感じる。

 このような面を、テレビ局は読めていない。読めていないのだから、面白い番組を作れる
わけがない(いい番組もゼロではないが…テレビ局にはもう少し頑張って欲しい)。

 今回の27時間テレビは、アナログ放送を終了し、地デジに移行する歴史的な番組だったと
思う。だが、もしかしたらこれを最後に、テレビを完全に捨てた方が良かったのだろうか。そ
れとも、地デジのテレビを買って正解だったのだろうか。

 本当にドッチが良かったのだろうか。

 もし、本当にもうテレビを見ない人が増えたら、この地デジ化で、テレビ局はむしろ窮地
に追い込まれるかもしれない。

 テレビ局側も、大金を投資して地デジ化の準備をして、視聴者が減り、視聴率が落ち、広
告収入が激減(NHKの場合、受信料収入が減少)。なんてことにはならないのだろうか。

 地デジに移行しても、テレビ局側の脳内は、まだアナログのままである。



フジテレビ

アナログ止めて

に堕ちる



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