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バカポジティブは危険…プラス思考を実践する前に 

2010/6/8

 プラス思考、モチベーションアップ、成功哲学など、気持ちを高めて楽しく生きてゆくた
めの方法論、心理学などがちまたに溢れている。

 だが、率直に言うと、単純に一方的に信じ込んではいけない。というのも、信じる者は救
われるというような考えでは、逆に真実が見えなくなる可能性が高い。

 自分は本当は疲れていたり、違う道へ進むべきだったり、あるいは病気だったりした場合
に、盲目的なプラス思考を強く実践していると、それらの危険なシグナルに気が付かなくなっ
てしまうことがある。

 例えば、優秀なサラリーマンやエリートと呼ばれる人が、突如としてうつ病になったり、倒
れたりしてしまうことがある。

 それは恐らく、間違ったプラス思考を実践していた可能性がある。「まだまだ頑張れる」、
「気持の問題だ」などと唱え過ぎて。

 真面目な人、向上心の強い人ほど、無意識的にプラス思考のアクセルを思いっきり踏み
続けてしまう危険性があると感じる。

 ポジティブ思考、プラス思考を実践しながらも、最悪の結果になってしまう危険性は回避し
なければならない。

 このように、プラス思考、つまり、肯定的な自己暗示を強くかけ過ぎると、心や体の悲鳴に
気付かなくなる恐れがある。

 それを十分認識した上で、プラス思考は実践しなければならない。つまり、方向性の確認
(自分が暗示をかける方向、その先にある結果、など)をしてから、緩やかに実践する程度
がいいのではないかと、個人的には考える。

 今後少しずつ記事を書いてゆくが、まずこの点を覚えておいていただきたい。

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