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−年功序列制の崩壊

 右肩上がりの時代が終わったということは、ただ年を重ねるだけでは給料が上がっ
てゆかない、ということを意味する。いわゆる年功序列制の崩壊だ。

 公務員を除く民間では、完全ではないにしろ、年功序列制はあまり適用されてゆ
かない(上の世代では、まだまだ保護されている面はあるが)。適用されたとして
も、何らかの上限や規定(最初の何年間は、など)が設けられる傾向にある。

 実力主義の到来だ。この実力とは、ペーパーテストで高得点を取れる能力とはまっ
たく別物で、現実に利益をどれだけもたらすことができるか、というものだ。

 極端に言えば、どれだけ頑張ったとしても、利益獲得という実際の成果が伴わな
ければ、給料は上がらない、あるいはリストラ、解雇される可能性があるというこ
とだ。

−能力主義の導入

 会社の利益のために、あなたには何ができるのか。この理由をクリアした人物の
み、会社は人を雇う(天下りや、コネなどの場合を除く)。

 会社はもう、余剰人員(会社に利益をもたらさない人)を抱えている余裕はなく
なった。日本は欧米ほど大胆なリストラは行わない風潮にあるが(特に正社員)、
今後はより一層、欧米のようになるのではないだろうか。

 そんな中、何か優れた技術(スキル、スキルと昨今は連呼される)を保持する人
は、その他の人に比べて優遇されるのは妥当だろう(ただし、そのスキルが利益に
つながる場合)。

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