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・新人生を生き抜くために


 学校教育では、新人生を生きてゆく方法を教えてくれない。いや、教えられな
い。もはや時代遅れだというのは説明した通りである。

 さらに、親の世代も新社会を体感しておらず(若者が置かれている立場で)、
自分たちの子供に確固たる生活設計を提示することは難しいだろう。時代感が
あまりにも違うからだ。

 そう、若者を助けてくれる人は誰もいないだろう。誰も何もしてくれない。

 政府がどのような政策を出そうが、それは若者向けのものではない。自分たち
の都合のために実施しているに過ぎない。

 つまりこの新社会では、自分で自分船の舵を、自己責任という名の下に取って
ゆかねばならないのである。

 頼れるのは自分のみ。そう思って生きてゆくのが無難である。

 実は大半の人も、昔からそうして生きてきたのだろう、きっと。ただし今の時代
は、未来への希望があまりにも失われている。その点が昨今の若者にとって明ら
かに厳しい。

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