――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
オーバースペックの新卒が小売りで短期バイト目指して殺到?
…厳しい現実が、アメリカの若者を必死にさせる
2011/11/26
クリスマスが近くなり、小売店が忙しくなる季節が到来。
この大不況下でお金がないにもかかわらず、このホリデーシーズン特有の雰囲気に、
ショッピングを楽しみにしているアメリカ人は多いようだ。
一方で、小売店はパートの求人を増やす季節でもある。その求人に、今では大卒の
若者が群れをなしてやってくるらしい。
米国リッチモンドのCBS6が紹介する記事によると、今年だけで、季節的な従業員
(短期のバイト)を小売店は50万人雇用しているという。
その求人を目がけて、仕事が決まらない大卒の若者が必死に応募しているという。
しかし、小売店側によると、大半の応募者はオーバースペックだという(雇用基準
を必要以上に超えている)。
普通大卒の多くは、大学卒業後にバイトなど必死に探そうとしないだろう。しかし、
必死になっている米国の若者が増えてきているのかもしれない。
記事に登場する大卒の意見のいくつかは、以下の感じだ:
・最初の一歩を踏み出すのが非常に難しい状況。この仕事(小売店での短期のバイト)
をきっかけにして、何かが開けてほしい(新卒)。
・学生ローンやいろいろと支払いがあるから仕方がない。でも労働市場には、自分よ
りも経験を積んだ人が多くて厳しい(新卒)。
ホリデーシーズンに、このような短期のバイトを手にした若者は、もしかしたら正社
員に登用されるかもしれないと期待して、短期のバイトでも必死にやるようである。
確かに大不況ではあるが、このような若者が増えて来れば、またしばらくしたら、
たくましい米国が戻ってくるのかもしれない(いつかはわからないが…)。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――