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米国の大卒は教職志望が増えている?
−米国の労働市場の柔軟性はプラス
2011/10/21
Boston.comの記事(2011年10月14日 05:47 PM)によると、アメリカの大卒は、非正規
(バイト)での雇用ではあるが、教師の仕事を目指す人が増えているらしい。
大卒の20代で、特に教職課程を先行していたかどうかには関わらず、自分の専門分野
で短期ではあるが教師になり、次の職を目指す傾向があるらしい。
ウォール街のデモが盛んなアメリカではあるが、労働市場の柔軟性は日本のはるか上
をいっている。
日本では、大卒後非正規雇用で働いてしまうと、途端に人生の落伍者的扱いになって
しまう可能性が高い。
アメリカのように、一度短期で働いて、少しずつキャリアを積み上げていく働き方は、
日本では完全にアウトだろう。
日本の場合、大学を卒業したらストレートで正規雇用を手にしないと、その後の人生
が途端に厳しくなる。
日本の労働市場には柔軟性がまったくないため、いろいろなバイトをして自分のスキ
ルをさらに知ったり、高めたりしても、正社員にはつながらないケースが多々ある。
バイトから正社員登用もないわけではないが、道は険しい。
今日本では、大卒の就職が非常に厳しく、大卒後バイトを余儀なくされる若者も多い
だろう。
また、それらの若者も、現在の日本の労働市場をよく知っている。
若者の力を生かせない国は、衰退あるのみ。
日本政府は、現在の非合理的な採用制度を改め、若者に希望を与えないといけない。
米国のように、大学卒業後に短期労働で働いていても、その後も正社員採用への障害
とならないようにルールを整備する必要があるだろう。
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