――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

幸せな人生とは
−夢や願いを叶える方法

2012/1/11

 何かを欲しかったら、何かを我慢する。

 欲しいものだけを手にすることはできない。

 便利さだけを享受することもできない。

 例えば、車を頻繁に使うことで体力は失われてゆく。

 貧乏で車なんかないと言う人は、歩くことで健康を手にしている。

 現代人は、いいとこ取りをしたいと甘く考えている人が増えていると感じる。だが、
やはり現実には、フリーランチは存在しない。

 この世はまさに光と影。

 夢を叶えたかったり、幸せになりたいと思ったら、何かを犠牲にしたり、何かを支
払う必要がある。

 この自然の法則を忘れると、変な詐欺に引っかかる可能性も高くなる。

 例えば、幸運の石を求めたり、お金持ちになる財布を買ってしまったり。また、投
資詐欺なんかも危ない。

 あるいは、「3日でできる〜」、「簡単にダイエットできる〜」など、現代人の甘い
思考をターゲットにする商品や詐欺は、枚挙にいとまがない。

 また例えば、年末のJキャストニュースの記事(2011/12/30 17:00)に、以下のよう
なものがあった(一部引用):

 35歳過ぎると結婚はほぼ不可能 できたのは「男性で3% 女性で2%」

「35歳過ぎて結婚できた男性はわずか3%」。2010年の国勢調査でこんな衝撃的な結
果が出た。

(中略)

「みんな自分の相場が分かっていない」

(中略)

 彼らの多くは自分を過大評価する傾向にあり、なかなか「妥協」をしない。うまく交際
に発展するときは、お互い釣り合いが取れている場合が多いが、「この人と結婚する
くらいなら1人でいい」と、せっかくのチャンスを放棄するそうだ。

 男性で「収入が平均以下」はかなり厳しい

(中略)

「いつか結婚できるんじゃないかというのはもはや幻想です。データを見ても分かるよ
うに、35歳を過ぎて結婚するのは超難関大学に入るより狭き門だと早く気付くべき。夢
のない言い方ですが『就活』と一緒なんです」

(中略)

 ネットでは「そもそも結婚なんてしたくない」という意見もたくさん出ているが、2010
年の「結婚と出産に関する全国調査」によれば「いずれ結婚するつもり」と答えた人
は、男女とも86%を越えている。

(引用終了)

 最後の文が興味深い。

 いずれ結婚するつもりの人は、男女とも86%を超えているようだ。

 ということは、いつか結婚したいし、いつか絶対に良い人が現れると思っている人
が多い一方で、現実的には〔35歳過ぎると結婚はほぼ不可能 できたのは「男性で
3% 女性で2%」〕という現状になっていることが問題だろう。

 つまり、この例で言うと、結婚に甘い夢しか見ていないと解釈することもできる。

 すなわち、結婚したいのにできない人は、心の底では、「何かを我慢する」気がな
いのではないか。

 結婚して一方的に幸せだけを享受しようとしている可能性がある。

 結婚して困難に耐えたり、パートナーと一緒に乗り越えたりする気がないのかもし
れない。

 相手が、自分の甘い夢を叶えてくれる人じゃないと結婚する気にならないのかもし
れない。

 便利になった現代では、シンプルな自然の法則を忘れがちになってしまう。

 幸せになる方法、成功する方法、願いを叶える方法、幸運を引き寄せる方法。

 そんなものはすべて、どれだけ自分が何を払うか(努力、犠牲、時間、娯楽や楽し
いことを我慢する、など)によって決まってくるのではないか。

 しかも現代では、競争の激化やチャンスの激減などにより、昔と同じ物を手にする
ために、以前よりも多くのものを支払う必要性が出てきた。

 それ相応の対価を支払いたくない場合、やはり相応の人生になってしまうと考えて
いた方が良いのかもしれない。

 後は、自分の力量(体力なども含めて)やライフプランに基づいて、自分が何をど
れだけ支払うことができるのか。

 それらを総合的に考えて、自分の考える幸せをつかんだり、願いを叶えられるように、
少しずつ地道に(前向きに!)努力してゆくしかないだろう。

 ただし、若者(特に10代の女子)は、このような論理(頑張らないと成功しないぞ!)
を悪用する大人にだけは絶対に気を付けなければいけない。

 例えば先月、以下のようなニュース(FNN 12/21 12:41)があった(リンク切れ:
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00214002.html):

「モデルのアルバイト募集」うたい、女子中学生の上半身裸の写真撮影 芸能プロ社
長逮捕

「アイドル系モデルのアルバイト募集」とうたって、女子中学生(14)の上半身裸の写
真を撮影した疑いで、芸能プロダクションの社長が逮捕された。

 児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕されたのは、芸能プロダクション「BBプロモー
ション」の社長・金沢新一容疑者(42)。

 金沢容疑者は2011年7月、栃木・宇都宮市内のマンションで18歳未満だと知りながら、
中学2年生の少女の上半身裸の写真を撮影して、パソコンなどに保存した疑いが持たれて
いる。

 余罪は、少女100人にのぼるとみられている。

(引用終わり)

 アイドルになりたい、女優になりたい、モデルになりたい、歌手になりたい、声優に
なりたい、芸能人になりたいなどと夢を持つ若い女子は(女子中高生は特に)、大人の
詭弁(きべん)(こじつけ、嘘の論理、一見もっともらしいいが嘘の理屈)には絶対に気
を付けなければいけない。

 自分の成功欲求が強ければ強いほど、そして、若ければ若いほど、このような嘘の
理屈には騙されやすい。

 アイドルとして成功したいと言っても、望まない性的行為(またはセクハラ)を受
け入れることが、果たして努力と言えるだろうか。

 仮に、そのような理屈をいう男がいたら、頭を冷やして、常識的に冷静に考えなけ
ればいけない。

 そうしないと、アイドル系モデルの募集の事件のように、犠牲者になってしまう可
能性が高い。

 上記の事件で、余罪が少女100人にのぼると書かれているように、昔からこの手の事
件に引っかかってしまう少女が実に多いことがわかる(嘘の論理に騙されてしまうのである)。

 最後にもう一度まとめると、夢を叶えたい、願いを叶えたい、成功したい、幸せにな
りたいなどと思うことは実に素晴らしいが、そのためには何かを支払わないといけない
(相応の困難も受け入れたり、楽しみを我慢したりすること)。

 ただし、特に若者は、嘘の論理(常識的に考えて、体を売ることや自分のモラルを
売ることが、努力とは言えない)にだけは絶対に気をつけることだ大事だ。

[前のページ]                   [次のページ]

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

inserted by FC2 system