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楽しいことをやる
…お金や効率だけでは測れない価値
2011/7/28
楽しいことをやっていると疲れにくい。時間の経過も忘れてしまったりする。
例えば勉強の場合、内容を脳に定着させるために、復習が欠かせない。ユダヤ人も重
視したと言われるが、学習の王道は復習だ。
単純に、繰り返せば繰り返すほど、純粋に記憶しやすくなる。年を取ると共に記憶力
が低下するなどというが、実は単純に、学生時代のように復習を何度もしないだけの場
合がある。
学校では意外に、宿題や授業などを通じて、復習を実はしている。
よって、記憶力をアップさせる方法をあれこれ考えたり調べたりするよりも、単純に
学習内容を何度も復習したほうが早いだろう。
ただ、復習も複数回になると、つまらなくなってくる。そして、つまらないと、頭が疲
れてきたり、集中力が続かなくなったりする。あまりにもつまらないと、頭痛なんてこ
とも。そうなるぐらいなら、新しい項目の学習に移った方がよっぽどいい。
退屈を我慢し過ぎると、おそらく健康にも良くない。脳内ホルモン(ドーパミンなど)
の影響だろうが、楽しいことをやっていると、明らかに体調が良くなると感じる(集中
力も勝手に高まる)。
次に仕事の場合だが、もちろん楽しいことばかりできるわけがないだろう。だが、自
分の適性に合わない仕事や、給料は安心してもらえるが意味を感じられない仕事(=つ
まらない仕事)などを無理やり続けていると、いつか精神的におかしくなりかねない(うつ
病なども)。
人生で仕事に費やす時間は莫大だ。今の時代、40−50年を仕事に捧げることになる。
それを考えると、あまりにも楽しくない仕事や意義を感じられない仕事(成長できないな
ど)は、精神的なダメージや損なわれる健康(心の健全性)を考えると、割に合うのかど
うか。
安定性やボーナス、福利厚生を求めて、晴れて公務員(事務職)になった知り合いは
、心の病で退職(確か3年目に)。真面目で向上心があり、有能な人だった(自分の周り
を見ていると、数少ないサンプルだが、また、職種にもよるだろうが、このタイプの人は公
務員に向いていないのかもしれない。力を発揮するどころか、逆の結果になっている)。
勉強もそうだが、仕事となるとより一層、すべてとは言わないまでも、何らかの楽しさ
がないと、今の時代非常に厳しい感じがする。何十年も健康に続けられないだろう(特
に心の健康が損なわれる)。
楽しさや充実感には(もちろん、モラルに則った)、間違いなく、目にみえない大きな
価値がある。
もし最近、風邪などではないのに、なぜか体調が悪いとか、頭痛がするなんてことが
あったら、生活からあまりにも楽しさが消えているのではないだろうか。
あまりにもつまらないことを、長期にわたって我慢し過ぎると、心の病にかかってし
まうかもしれない。心が疲れたり、脳が疲れたり。
もちろん、ストレスも溜まるだろう。
嫌な事ではなくても、つまらないことをずっと我慢するというのは、明らかにストレス
を蓄積する(胃腸の調子がおかしくなったり、頭痛がしたり)。
楽しさとは、心や脳にとって大事な栄養素だ。
子どもは毎日元気いっぱい。
大人は仕事や生活で大変だが、このストレスに満ち溢れる現代社会を乗り切るには、
今一度、この楽しさの重要性を思い出したい。真面目な人ほど、特に。
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