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本当はもっと売れるはず…機会損失を防ぐ

2010/9/7

 値段がわからない商品を買う気にはならない。

 例えば、食品スーパーで買い物をする際に、値段がわからないと購買意欲が落ちる。いち
いち確認するのもわずらわしい。

 また、せっかく安売りで勝負している商品の値段がはっきりとわからない場合も、安売り
の意味がまったく失われる。

 普通に値札を付けていれば売れたはずなのに、というように、ちょっとした落ち度で実は
売り上げが下がる。これはまさに、機会損失だ。

 昨今、消費者は特に値段に敏感である。また、格安商品の値段を問いただすのを恥ずかし
がる人が、日本人には結構多いのではないか。

 さらに、少しおとなしいお客さんの場合、思っていた値段とレジで提示された値段が違う場
合(高い場合)、この値段おかしいですよ、などと言わない人もいるはずだ。

 このような消費者は、口に出して言わない代わりに、そのお店には行かなくなるかもしれ
ない。

 売り上げが伸びないと悩んでいる経営者は、消費者が商品を手に取り購入に至るまでのプ
ロセスを注意深く見直してみるといいかもしれない。

 上記の例のように、消費者の心理的負担となる落ち度はないだろうか。もしなんらかの落
ち度がある場合、それが売り上げの低下につながっている可能性がある。

 売り上げ低下の理由は、単に不況だけではないのかもしれない。

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