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リラックスの重要性…仕事が覚えられない理由

2010/9/6

 新入社員に多いが、仕事が覚えられないという場合がある。

 そもそも適性が合っているのか、という問題を別にすると、仕事を教わっている時に、リ
ラックスできていないケースが想定できる。

 ある新入社員が小売業界で、なかなか仕事が覚えられないと言う(知り合いから聞いた話)。

 指導している人間は、高圧的な性格の役職付き正社員。

 どうやら、その新入社員だけではなく、他の人も仕事がなかなか覚えられないという。

 そろいもそろって、いわゆるゆとり世代の人間かと思ったようだが、事情はどうやら違っ
たらしい。

 その知り合いいわく、その役職付き正社員が休みの時に、あるパートのおばさんがその新
入社員に仕事を教えたという。

 すると、評判がすごくいい。教え方が実にわかりやすいと。

 さらにそのパートのおばさん(その仕事歴は5、6年)は、非常に優しく教えていたらしい。

 教わった人(新入社員たち)は、すごくリラックスして学ぶことができたと。

 ここがキーポイントだろう。緊張しながらだと、何事もスムーズにいかないし、頭にも入
ってこない。

 役職付きの正社員が、初歩的な仕事を理解していないとは考えにくい。だとすると、教わ
る方がリラックスできるように教えていなかったことが原因だろう。

 これは、指導能力が低いと言わざるを得ない。また、マネジメント能力が欠如しているの
かもしれない。

 古い世代の人間やその方法に従っている人間は、この高圧的な役職付き正社員のように
指導しがちだ。

 また、現在の企業環境では、あまり優しく仕事を教えてくれるなんてことはないかもしれ
ない。

 そうすると、必然的に仕事は覚えづらいものだ。

 会社に入ったばかりで仕事が覚えられないのは、自分に適性がないからだと早合点する必
要はない。

 この例のように、ただ教わる際の緊張感が邪魔をしているだけなのかもしれない。

 なので、優しく教えてくれる人がいない場合、開き直って、相手の態度や言動はまったく気に
しないで、仕事内容のみに意識を集中すると、少し覚えやすくなるかもしれない。

 相手の嫌みや言動を、できるだけ受け流すようにしてみる。

 しょうもないやつだけど、仕事だけは覚えてやる、と。

 そのように開き直ることで自分をリラックスさせれば、仕事の吸収力も上がるはずだ。

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