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試しに実際に行動してみる

2010/9/6

 現実を動かすには、実際に動くしかない。

 やる気が出なかったり、気が重かったりする場合でも、実際に行動することで気持ちも活
発に動き出す。

 仕事を探している場合は、実際に履歴書を書いてみる。何を書けばいいからわからない
ので、書く気にならないということがあるかもしれないが、実際に書いてみることで、何を書
けばいいのかがわかってくる。

 これは、実際に行動に移すことで、頭と心が対象にフォーカスされるからだろう。そこか
らいろいろな連想が働いてくるものだ。

 また、実際に履歴書を書いたり、企業に応募してみたりすることで、よりリアルな自分の
気持ちがわかってくる。

 例えば、履歴書を書く前は絶対に入りたいと考えていた企業でも、実際に履歴書を書いて
ゆく過程で、どこか不確かな気持ちが出てきたりする。

 そのような自分のリアルな気持ちが、本当の自分を知る手がかりにもなる。

 また、そのリアルなフィードバックを元に、新たな自分を発見し、初めに考えていた職種
や企業とまったく別の方向へ歩み始めるかもしれない。

 さらに、結果的に面接まで進めればしめたものだ。なぜなら、面接の結果がどうであれ、
自分に関する貴重なフィードバックが得られるだろう。

 面接という一層リアルな場で、また、実際に企業に足を踏み入れることで、さらにリアル
な感情が自分の中で感じられるだろう。

 面接を通して、本当はやっぱりこの仕事はしたくないとか、この企業でいいのだろうかな
どという、生きた感情、経験を獲得できる。

 また、面接官も(普通なら)プロなので、素晴らしい質問をくれることも期待できる。素晴
らしい質問とは、自分の本当の気持ちや適性を確かめることができる質問だ。

 無理やり高めたモチベーションの、化けの皮がはがされることもあるだろう。もちろんこ
の場合の結果も、本当の自分がわかるヒントになるので、プラス材料を獲得したことにな
る。

 採用されなければ意味がないと思うかもしれないが、人生は長い。自分をより深く知るこ
との方が、長期的視野に立てば重要なことが分かる。

 現実を動かし、自分を動かすには、まず行動だ。

 行動は、ごく小さなことから気楽に始めてみよう。気が付けば、予想外の理想的な目的地
にたどり着くかもしれない。

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