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2010/8/28

 妥当な待遇は求めて当然であるし、外的要因(お金や待遇など)を意識して頑張ること
だって絶対に必要である。

 これは、人助けをしたいからといって介護職を目指し、現実の待遇の低さ、あまりの労
働環境の酷さから、その仕事を辞めてしまう例を考えれば容易にわかる。

 しかし、ある程度の待遇、労働環境を求めるにしろ、正当な意味が感じられない仕事は、
続けるのが難しい。

 なぜなら、日々心が乾いてゆくからだ。

 お金で仕事を選んだ人でも、やっぱりそれだけでは満足できないことに気付く人が結構
いる。

 仕事はお金を稼ぐ手段なのは間違いないが、現代人(多くの現代日本人)にとっては、
精神的な成熟ゆえに、仕事がそれ以上のものになってきている。

 待遇は悪くないし、労働環境も世間一般的に考えればいい方だろう。それなのに、なぜ
か毎日が乾いている。

 そんな場合、この記事に書いたように、何かしらの意味が仕事に欠けているのかもしれ
ない。

 確かにお金や地位などは、あの世に持っていける物ではない。あの世に持っていけるも
のを積み重ねるために生れて来たとすると…、なるほど、究極的に人間は、物理的物だけ
でやる気が出てくる(精神が喜ぶ)生き物ではないのかもしれない。

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