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意味を見つける…人生を豊かに生きるコツ
2010/8/28
意味(意義)が明確にある仕事と、意味が明確にはわからない仕事。それら仕事では、お
のずと満足感、充実感が変わってくる。
充実感があるかないかどころの話ではない場合もある。それは、意味を感じられない場合。
意味が感じられないでいると、自然と精神に問題が発生してくる可能性がある。
給料がしっかりともらえて、しかも雇用の保証がある若手公務員が仕事を辞める例がある。
あるいは、そのような状態で、うつになる人もいる。
これは、人間はお金や地位といった、外的要因だけで満足できる生き物ではないことを表
している。
戦後の間もないころなら、このような精神段階にはならず、それゆえに、このような精神
的問題はあまり発生していなかったのではないかと推測する。
なぜなら、白いご飯が食べられる、お金が稼げるだけで、十分に充実感、幸せを感じるこ
とができたからだ。
だが、現代の日本人は、先人が築いてきた(物的に)豊かな環境のおかげで、今度は精神
的な充足を求める人が多くなってきたと感じる。
これはマズローの欲求段階説を考えてみても、まさにあてはまる。
お金など物理的な物の豊かさでは満足できないほど、現代の日本人の精神性は高まって
来ているとも言える。
生きていくのも必死な時代だが、戦後のように物がなく、食べていけないという時代でもな
い。
公務員でうつになる人、民間で正社員として勤務しててもうつになる人。実は、心が本当
の充実感を求めている可能性もある。
心が喜んでいないということは、おそらくその仕事から心の充実感が得られないのだろう。
あるいは、心を傷つけている場合さえあるのかもしれない。
もちろん、聖人になれという話ではない。
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