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本当に好きかどうか…情熱の真偽

2010/8/18

 デザイナーになりたい、作家になりたい、パイロットになりたい、料理人になりたい、起業
家になりたい、海外営業職に就きたい、職人になりたい、工場で機械を製造したい、など、
職業を選択する場合、人生の方向を定める場合などに、自分が本当にそれを好きなのか
どうか。それに悩む人は多いだろう。

 いや、仕事を続けていく中で、むしろそのような心理的葛藤、方向性の正しさなどに迷い
が出てくる場合が多いのではないか。

 そのように悩んだ場合、どうやってそのような自分の欲求の真偽を確かめたらいいのだろ
うか。

 1つの解決策としては、自分に次の質問を投げかけることである。「もし○○をしなかっ
たら、私はこの人生で後悔しないだろうか」。

 もう後悔しそうだったら、その方向性は本当に自分がやりたいことと一致している可能性
が高い。

 状況やその人の考え方で変わるが、基本的に人生で後悔だけはしたくないし、後悔するよ
うな選択は避けた方がいいだろう。

 逆に言えば、もし待遇やリスクなどの要因であきらめるぐらいなら、それほど本気ではな
いとも言える。

 運命に導かれているときや、ミッション感に駆られている時は、基本的に待遇やリスクな
どを超えて、なぜだかわからない、前に進む行動力が出てくるものだ。

 つまり、魂というか、自分の運命というか、そのようなものにうまく乗っている状態と言
える。

 実はこの状態こそが、大いなる他力の計らいを享受しているような状態ではないだろうか。

 他力本願の意味を誤解している人が多い。他力本願とは、自分で何もしないで、人任せだ、
という意味では本来ない。

 そうではなく、天は自ら助くる者を助く、というようなニュアンスだろう。

 自分が本当にやりたいこと、自分の中に眠る情熱を信頼して生きてゆく生き方は、とても
充実したものだろう。

 お金や物では測れない幸せがそこにある。

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