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独自の価値観で生きる
−現代の若者の生き方とは

2012/1/25

 まずは、毎日新聞の記事(2012年1月9日)から一部引用:

・26歳で帰国し、IT系ベンチャー企業やコンサルティング会社で働いた。「待遇
を気にしたことも、レールに乗らなきゃと思ったこともない。それより、たった一度
のチャンスが巡ってきた時、逃さない自分になっていたい」。

・初めて認めてもらえた。自分も誰かの役に立ちたいと思った。

「お金より大切なものっていっぱいあると思うんですよ。僕らが追求するのは、心か
ら『ありがとう』って言ってもらうことだけ。仕事と人生、多くの人はすみ分けてる
けど、僕にとっては一緒。自分で道を切り開きたい」

(引用終わり)

 確かに、今の若者は待遇だけで仕事を選ぶ人が減っている気がする。待遇だけで仕
事を選んでも、最初のうちは我慢できるかもしれないが、少し時間がたってくると、
待遇以外の意味を求め始めたりしてしまう。

 そして、その意味が見つからないと、少しずつ心が乾いてゆく。

 若手公務員にも、仕事が退屈過ぎるとか、意味が感じられないという理由で辞める
人がいる。

 確かに、仕事は人生の大半の時間を費やすものである。生活のためとはいえ、お金
以外にも何か充実感を味わえるものでないときつい。特に、ストレスに満ち溢れた現
代では。

 また、お金のために選んだ仕事でも、突然そのお金すらももらえない状況(倒産、
リストラ、病気など)になったら、半端じゃなく後悔するかもしれない。「こんなに
いろんなことを我慢してきたのに、結局これかよ!」というように。

 仕事をやっていて嬉しいことは、人からありがとうと言ってもらえることだ。その
言葉を聞くと、自分は意味のあることをやっていると強く実感できる。

 人から感謝されない仕事を毎日していると、誰だって心が病むのではないか(いく
ら給料が発生していても)。

「誰かの役に立ちたい」、「お金より大切なものってあるんですよ」。

 最低限生活できるレベルのお金を稼げて、人に感謝されるような仕事。

 それが今の若者の理想なのかもしれない。

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