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就職氷河期世代(現在30代)の苦悩
−ゆとり教育どころか奴隷化教育の被害者?

2012/1/22

 まずは、毎日新聞の記事(2012年1月17日)から一部引用:

 仮に正社員に採用されて働き始めても不安は続く。同じ職場の非正規労働者と比べ
ても、能力にそれほどの差はないと実感している。「君の替えなんかいくらでもいる
ぞ」という上司に反論できず、どれほど労働条件が悪くなっても堂々と是正を求めら
れない。

 若者たちはおびえ、自信を失い、自分を「いくらでも替えのきく使い捨て可能な労
働力だ」と信じ込まされた。彼らは、どれほど劣悪な雇用条件に対しても異議申し立
てができない。

 日本の企業はこの30年間、子どもたちを「規格化」することを学校教育に強く求
めてきた。缶詰や乾電池のように規格化することで、「英語ができて、ネットが使え
て、一日15時間働けて、上司の査定におびえる若者」が量産された。企業は「能力
は高いが賃金は安い労働者」を手に入れた。今の雇用環境は、官民一体で国策的に作
り出されたものだと思う。

 経済のグローバル化は世界中で若い労働者の雇用を直撃している。遠い他国での国
債の暴落や政変、自然災害で、突然自分の会社の売り上げが吹き飛び、クビが伝えら
れる。「なぜ?」と尋ねても誰も答えられない。個人の能力や努力とかかわりなく生
活が崩壊する。その不条理感が現代の「生きづらさ」の実相ではないだろうか。個人
的な努力で未来を切り開くことができないという無力感ほど、若者の心をむしばむも
のはない。

(引用終わり)

 こんな状況を考えると、まじめな若者ほど苦悩が深くなる。むしろ、「働いたら負
け」ぐらいに適当に考えながらでも生きていかないとやってられないかもしれない。

 確かに、大企業に就職できたとしても、過労死に追い込まれるぐらいの激務が待っ
ていたり場合もある。

 大企業の福利厚生や退職金などは手厚いものがあるが、おそらく、最近の大企業
(中小企業)は、新たに採用する若者たちに、退職金や年金(企業年金)まで面倒をみ
るつもりはないのではないか。

 若い時から激務をさせたり、いろいろと強いプレッシャーを与えて、定年前に(と
いうか40代ぐらいにでも)病気になるということがわかっているのではと推測する
(統計データーでもあるかもしれない)。

 あるいは、会社の都合に合わせてリストラをするために、ある日突然理不尽な要求
(激務、ありえない転勤など)をして退職させるように、または体を壊すように仕向
けるかもしれない。

 そんなことを考えると、馬鹿正直に仕事をしていては相手(企業や国)の思う壺だ。

 うまく手を抜きながら生きていくしかない。また、従来の価値観(昇給、ボーナス、
退職金、年金)を諦めるか低く抑えて、その分仕事も抑える。

 そうでもしないと、いつか体(あるいは心)がおかしくなってしまうかもしれない。

 身の丈に合わない目標設定(モチベーション、ポジティブ思考など)も体を壊して
しまう原因になるから気を付けなければならない(特に20代)。

 人生は長いので、自分にとって持続可能なライフプラン(仕事を含めて)を立てて、
ささやかな幸せを大事にして、健康を維持しながら長生きしたいものだ。

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