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今後の事務職…ホワイトカラー暗黒時代の幕開けか

2010/9/7

 先日のサンケイビズで、「日立製作所は4日、2012年春以降に入社する大学卒以上の社員
のうち、事務系については全員、海外赴任の可能性が将来あることを前提に採用する方針を
明らかにした」という記事があった。

 技術系も半数はそのような前提の下で採用されるようだ。

 グローバル時代に備えて、英語が堪能な人を採用したいということだろう。だが、このような
企業方針の変更は、都合よくリストラする際にも利用される可能性がある。

 単純に考えて、英語が通用する国や先進国だけに派遣されるとは考えにくい。リストラをす
る際に、発展途上国や、日本に比べ生活水準が著しく落ちる地域に指定することだって想定
できる。

 海外で稼がないと売り上げが上がらない現状はあるのだろうが、これでは今以上に会社に
振り回されることになるだろう。嫌なら辞めろというように。

 ホワイトカラーの仕事は、一部を除いて今後は収入がだいぶ低下してゆく可能性が高い。

 特に民間では、よりIT化や機械化が促進し、少人数で大量にデータを処理するようになる
だろう。

 また、既に人事や経理などを、中国の大連にアウトソーシングしている企業も結構あるよ
うなので、この傾向が加速する状況などが想定できる。

 より効率化が進み、また、不況で仕事自体が減っていく中、人材の供給過剰はより激しく
なってゆく。

 そして、日立のような企業の増加が恐ろしい。

 今後はホワイトカラー(事務職)の人も、常にスキルアップが求められるはずだ。生き残
るには、付加価値を提供し続けるしかない。

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