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2010/9/5

 他社製品の価格や取引先の懐具合、取引先が置かれている経済環境など、さまざまな要素
を考慮しながら、妥当な値段を決めてゆかなければいけない。

 それらの外部環境が悪化している場合、今までの値段を提示しているだけなら、無意識的
に高値を提示してしまっているかもしれない。

 その場合、必然的に取引先の満足度が下がってしまう。なので、値段を維持あるいは今後
の上昇を狙う場合、何らかの付加価値を提供しなければならない。

 取引先が、同等のサービスまたは商品を、より安く調達する手段を見つけた場合、契約を
切られる可能性もある。

 それとは逆に、自分の商品または価値を一層知らせるチャンスとも言える。

 なぜなら、取引先の経済環境が悪いと、普段以上に価格に対する意識が高まっているから
である。

 つまり、本当に優れた商品やサービスを提供している場合、再評価されることになるだろ
う。

 なので、ただ安値を提示すればいいというわけではない。若干の値下げを考慮しながらも、
必要以上に値下げをする必要はない。

 また、このようなことを考えることで、自分のプロフェッショナルとしての意識も高まる
し、その結果、必要なスキルアップへとつながる。

 さらに、努力する方向がより絞られることで、モチベーションもおのずと高まってくるだ
ろう。

 以上のように、サラリーマンであろうと事業者であろうと、市場価値を意識することで得
られるものは多い。

 ルーチン化しがちな日々でも、外部環境に目を配りながら、モチベーションを高めてゆこう。

 それは、冷静に自分の足元を見つめ直し、客観的に外部環境を分析することから始まる。

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