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松ちゃんのMHK 12月3日
…ハンドバルーンのくだらなさに底力が

2011/12/06

 松本人志のMHK、12月3日の放送をネットの動画で見た。

 今回は、ヒーロー戦隊、ハンドバルーン(スポーツ競技者とインタビューの設定)、
シールというコントの流れだった。

 ヒーロー戦隊のコントについては、松ちゃんらしい世界ではあったが、個人的には
もう少し何か足りなかった感じ。それでも、ユニークな作品ではあったが。

 今回はハンドバルーンで、短時間ながらも大爆笑したシーンがあった。トーナメン
トの説明で(これぞ松ちゃんというような、くだらない意味のなさというか、わけのわか
らなさみたいな笑い)少しずつ笑いがこみ上げてきて、トーナメント表が出てきた時に、
突発的に大爆笑してしまった。トーナメント表のおもてもひどかったが、裏もさらにウケ
た(アホみたいに入り組んでいる)。

 最後のシールというコントは、ちょっとキャラが病的過ぎると言うか、お笑い的には素
晴らしい着眼点だと感じた一方で、気持ち悪さが少し強かった。逆に言えば、それだ
け松ちゃんの演技に力があったとも言えるが。

 その狂気じみたキャラクターの力を、もう少し笑いに転換させる何かが欲しかった。
設定は非常にユニークで、これも松ちゃんらしいなぁとは感じた。

 設定やシールの種類がアホみたいにいろいろあったり、くだらないぐらいに細かった
りしたのはさすが。しかし、キャラが少し強すぎた感がある。

 それでも、このシールから、天性のコメディアンらしいオーラが健在であったのは
事実。

 今回は、ハンドバルーンのワンシーンと言ってもいいような短時間ではあったが、この
爆発的に笑えるシーンを見ただけで、今回のMHKの価値があったかもと、個人的には
思った。

 最近、爆発的に笑わせてくれるお笑い芸人は皆無と言っていいぐらいだ(小笑いや
中笑いはあっても、爆発的に笑わせてくれる芸人がまったくいない)。

 さすがに松ちゃんも年をとって、往年のパワーからは程遠いい感じではあるが、それに
しても、松本人志というお笑い芸人の才能を超える作品を見せてくれる人は未だ見当
たらない。可能性があるとすれば、サンドウィッチマン(特に富澤)かもしれないが。

 以前に比べて、ヒットやホームランの確率(あるいはホームランの飛距離)が落ちてい
るとは言え、松ちゃんのお笑いの才能は、未だに他を寄せ付けない爆発力があると感
じた。

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