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年金破綻が現実味を帯びてきた
…というよりも、既に公式に年金破綻を発表か

2011/10/09

 それを感じさせる2つのニュースが最近発表された。

 まず1つめの記事は、「年金の財源不足穴埋めで国債発行…埋蔵金枯渇」という記事
(ヤフー掲載、読売新聞 10月9日(日)3時2分配信)。

 今の時点で既に財源が枯渇しているという、公式な政府の発表である。つまり政府
は、年金財源が破綻していますということを、公式に発表していることになる。

 2つの記事は、「年金支給開始年齢 引き上げ検討へ」という記事(NHKによる、10月
9日 6時35分掲載)。

 この記事によると、政府は年金支給開始年齢を70歳に引き上げようと検討している。
この種の検討は、ほぼ実行されるだろう(公務員改革などとは違い)。

 この年金支給開始年齢の引き上げが意味するものは、つまり、大半の人に年金を支
給するつもりはありませんということ(死んでくれ、と)。

 若者ですら仕事が無い状態で、60を超えた大半の老人に仕事があるのかと。

 現時点での平均寿命で80歳ぐらい。つまり、70歳になる前に亡くなる人も統計的に
多数いる。

 また、この経済・社会環境が続けば、数十年後には寿命がちょうどそのぐらいになっ
ている可能性も否定できない…。

 年金は破綻する破綻する(あるいはしている)と言われてきた。なるほど、これらの2つ
の記事を考えれば、いよいよ政府も狡猾かつ公式にそれを発表したと言っても過言で
はない。

 年金を100年安心と言ったり、年金記録問題の解決を約束したりと口では言うが、今回
の年金財源枯渇の記事や、年金支給開始年齢の70歳への引き上げの記事を見ると、本心
では、「あっ、すんません! もう年金破綻してますから! おバカな国民の皆さん、残念!」
というのが、政府および役人の偽らざる本音なのだろう。

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