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金融危機が転機に
2009/4/19
今回の金融危機は、アメリカの有名大学に通う学生たちにも影響を及ぼしてい
る。
特に、ウォールストリートへの就職が難しくなっているようだ。いや、あえて
避け始めた学生が増えていると言えるだろう。
17日付のニューヨークタイムズ(オンライン版)で、そのことに関する記事が
載っていた。
ハーバード大学のMBAに在籍する学生に対しても、求人は減っているらしい。
だが、このような状況下で新たな道を模索し、人生を大きく飛躍させる人もい
る。
就職せずに起業する学生もいれば、自分のキャリアについて今一度深く考え直
し、考えていた道(稼げる職業)から、もっと自分が本当にやりたかった仕事へシ
フトする学生もいる。
また、このような金融危機のおかげで、親から来るプレッシャーが下がり、よ
り自由に職業を選択できるようになったという、学生の意見も紹介されている。
有名大学に進学する学生の親たちは、それまでの教育に対する投資を回収しよ
うと、あるいは名声のために、自分の子供たちに有名金融機関に就職して欲しいと
思う傾向があるらしい。
しかしそれも、今回の危機で変化しつつあるようだ。
いろんな束縛から解放され、学生たちがより深く自分の人生について考え、就
職活動を行うことで、将来、より大きな幸せにつながる可能性は十分にある。
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