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2011/5/3

 開幕戦のダルビッシュ投手。ストレートが素晴らしく、球速も150km前半から154km
ぐらいをバンバン投げていた。

 しかし、思いのほか点を取られて(確か7失点ぐらい)、負け投手になってしまっ
た。

 その次の登板では、球速を抑えて、コントロールを重視していたように見えた。
また、うまく緩急をつけて登板していたように見える。結果、失点1の勝ち投手。続
く第3戦でも、失点2の勝ち投手。

 田中将大投手の場合も、本当に個人的意見でしかないのだが、おそらく、斎藤
佑樹投手のピッチングから、コントロールと緩急の大切さなどを再確認したのでは
ないかと思えるようなピッチングを、前回の登板では感じられた。

 球速を非常に抑えて(140km前半)終盤まで投げており、低めのコントロール
と緩急が光っていた。8回に151km(確か)を出していたのは、印象的だった。

 解説者(確か、大魔神で有名だった佐々木主浩さん)も、今日の田中投手はス
トレートが走っていませんね、というような内容をしゃべっていたのだが、8回ぐら
いのその球速(151km)を見て、「今まで抑えて投げていたんですね」というように
訂正した。

 もちろん、ダルビッシュ投手も田中投手も、プロの実績や実力を含めて、斎藤
佑樹投手とは比べてはいけない領域にいるだろう。

 だが、柔よく剛を制する(少なくてもこれまでのところ)斎藤佑樹投手のピッ
チングを見て、何か再確認するようなところがあったのではないか。

 150km以上のストレートでも、プロの打者は打つ。

 斎藤佑樹投手を見ていて、投手として、低めの両サイドのコントロールと、緩
急をつけるという基本が、大きな武器になることを強く感じた。

 斎藤佑樹投手のピッチングには、速球投手を見るときのような爽快感はないし、
派手さもない。

 だが、野球の面白さと奥深さを、改めて感じさせてくれる。

 今後も、どのようなピッチングをしてゆくのか楽しみだ。

 また、今後打たれ始めたとしても、来年以降の成長と飛躍が、実に楽しみな選
手である。

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