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ハンカチ王子こと斎藤佑樹投手
…前評判以上の実力か?

2011/5/3

 開幕前まであまりいい評価をされてなかった一方で、開幕から2連勝。まだ負
けがついていない。

 失点した後に、味方打線がすぐに点を取ってくれるなど、やはり持っている
もあるのだろう。

 だが、ここまで3回登板して見えてきたのは、斎藤佑樹投手のコントロールの
良さと投球術だ。

 フォーム的にも上体に頼った投げ方で、体全体(特に下半身)を使えていない
と思われる。そのせいなのか、高校時代に甲子園で大活躍し優勝した時よりも、
球速は落ちている。5−7km落ちているように感じる。

 しかし、低めのコントロールと、緩急をつけた投球が光る。

 その姿はまさに、柔よく剛を制す。

 打てそうなのに打てない。

 失礼な言い方だが、なんであんな球が打てないのかなぁ~と、ゲームを見てい
てつい思ってしまう。

 ただし、少し高めに浮いた球や、しっかりと低めにコントロールされていても、真
ん中に入って来たボールなどは長打(ホームランを含む)される傾向があるよう
に見える。

 つまり、球速と球威は本当に無い感じだ。

 また、ひょっとして球が少し軽いのかなぁ〜とも思ってしまうぐらい、打たれたボー
ルが意外に伸びて行く。

 今後、少しずつ打者が斎藤投手の投球に慣れていき、他チームに研究され始め
たら、今までよりはきつくなるかもしれない。

 しかし、それでも7勝ぐらいはするポテンシャルはあると感じる。打線の援護次第
で、もしかしたらそれ以上勝てるかも知れない。

 例えば、サッカーのペナルティーキックで、常にゴールの左上の隅、右上の隅に
蹴ることができたら、キーパーに読まれていても、ゴールの確率は高いと思われ
るからだ。

 つまり、仮に読めていても、ベースの隅に投げられたボールは、やはり打ちに
くいはず。

 また今後、斎藤投手がシーズンオフに下半身を強化し、球速が4kmぐらい増し
て、球威も上がったら、来シーズン以降二桁勝利も狙えるかもしれない(今シーズ
ンは、運も必要だろう)。

 まだまだ、ローテーションの5・6番手で、相手投手もエース級がぶつかって来
ることもないので、打線の援護も期待しやすい。

 斎藤佑樹投手が今後さらに力を伸ばし(来年以降)、ローテーションの2・3番手
になることができたら、相手投手のランクも上がって来るので、味方打線の援護
も今ほどは期待できなくなるだろう。そうなってからが勝負かもしれない。

 ところで、斎藤佑樹投手がすごいなと思うのは(あくまでも私見ではあるが)、も
しかすると、ダルビッシュ投手や田中将大投手にも影響を与えている可能性があ
ることである。

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