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2011/4/5

 そう、ついに、自民党時代から民主党政権の今に至るまで、聖域として扱われ
てきた領域に切り込まなくてはならなくなった。

 さて、今の民主党に、約半世紀にわたって守られてきた牙城をぶち壊すことが
できるだろうか。可能性は1%にも満たないだろう。だが、そうしないと、本当にこ
の日本全体が沈没する日が近い。

 もし今回の大地震が神様からの警告だとしたら、おそらく、このこと(聖域を排
除すること)を今日本は問われているのではないか。

 今回の地震で、多くのことが、逆に向かっていくことを余儀なくされる気がする。

 東京一極集中、終身雇用制、新卒採用主義、年金制度、正社員の過剰保護、マ
スコミの信用、新聞や出版業界の規制による保護、などなど。これらのことが、根
本的に変化を迫られているのではないか。

 人口構造も、ピラミッドをさかさまにしたような形になってきている。

 そろそろ、いろんな面において、日本の古びたシステムを、現代に合ったような
システムに変える必要があるのではないか。今回の震災は、それも促しているの
ではないか。

 民主党は早く腹をくくって、戦後初の大改革をしないと、日本全体が手遅れに
なるだろう。

 現在不合理に高給をむさぼっている連中(天下り役人など)も、紙幣がただの
紙切れになるよりは、大幅な減給を望むのではないか。

 今後の円安がどこまで進むか分からないが、この勢いで円安が進み、株価がつ
いてこなかったり、あるいは下がっていったりするなんてことがあると、賃金が下
がってゆくにもかかわらず、物価が急上昇してゆく場面が出てくるだろう。最悪の
場合、ハイパーインフレ(紙幣が紙切れ)になって、まさに日本破綻となってしまう。

 今まで日本が避けて来たさまざまな問題。主に、公的部門の改革だが、それを
一気に解決できるかどうか。

 それができる政治家がいるとすれば、平成の竜馬として、永遠に語り継がれる
ことになるだろう。

 今の政治家たちで日本が終わるのかどうか。または、竜馬としての気概を持っ
て、聖域にも果敢にメスを入れ、大衆を引っ張ってゆく改革をできる侍政治家がい
るのかどうか。

 今私たち日本国民は、歴史的局面を目の当たりにしている。

「志のある政治家のみなさん。今この局面でも正しい決断をできませんか? も
しそうなら、なぜ政治家という職を選んだのですか?」などと、日本をここまで築
いてきた、日本のご先祖様の集団が、今あの世から、日本の政治家一人ひとり
に問いかけている気がする。

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