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自民党、参院選で消費税10%を明記? その本音は…

2010/6/3

 自民党が参院選のマニフェストで、消費税10%を明記するようだ。ヤフー掲載の産
経新聞の記事で報道されていた。

 自民党の狙いは、恐らく次の2つになるだろう。

 1つ目は、政権を担いたくない。だから意図的に、国民が嫌悪するであろう消費税10
%を今この時期に訴える。国民からの投票が怖いからだ。

 自民党は50年ほど政権を担ってきたため、どれほどこの国の財政が終わっているの
かを知っているのだろう(自分たちでめちゃくちゃしてきた)。国が破綻する時点で、少な
くても政権与党にはいたくない。

 2つ目は、表面的に自分たちの方向性が正しいことを訴える作戦。

 日本の財政を立て直す意思を示して、他の政党を無責任と罵倒するため。自分たち
は責任感がある政党だぞと。

 しかし、天下りの廃止なんてできないし、公務員改革なんてやる気もない。だから、
財政改革をするには消費税率のアップ、税金や保険料のアップなどのみを主張する。

 無駄の廃止、行政職公務員の待遇を民間並みに下げるなどは、話題にも出さない。話
題に出すと、激しく問い詰められるのを知っているから。

 結局のところ自民も民主も、天下りの問題、公務員改革(特に行政職の大幅改革)は絶
対にできないし、やらない。口で威勢のいい事を言うだけである。その証拠に、法案を作成
して法律を改革しようとしない(外国人参政権は別として)。本気なら、法律を改革すれば
いいだけ。政治家なのだから。それを一向にしないということは…。答えは出ている。

 国民は本物の政治家を望んでいるが、あまりまともなことはできないのだろう。法案を通
してまともな改革をしようとすると、恐らく命が危ない。

 万が一本物の政治家が現れたとしたら、その人は法案を本気で通しにいくだろう。それが
シンプルで、確実な方法だ。だから、政治家の本気度を調べるなら、「それを法案にして、通
す覚悟はありますか?」という質問をしてみればいい。

 この国に張り巡らされている見えない鎖。政財界、裏社会につながっているだろう鎖を断
ち切れる本物の政治家なんて、現れるはずがないだろう。

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