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逃走中 A
2010/3/25
注目すべき点は、逃走できる範囲を、別の島に移してしまうというもの。さらに、
敗者復活というしかけがあった。これも初めてだったはず。
敗者が別の島に、放出された55体のハンターから逃げ切って逃走してゆく様は、迫
力があった。合計60体のハンター。しかも、数名見事に逃げ切り、敗者復活に成功。
この構成は面白い。
100%とは言わないが、ハンターに捕まる者、勝者、どの時点で誰が捕まるのか、55
体のハンターに追われる者を誰にするのか、などなど、きっと事細かにプロの作家が
構成していると強く感じた。
出演者のキャラクター、勝者のプロモーション(スクリーンから伝える好感度)、キャ
ラクターに沿った物語の展開など、あまりにも見事であった。
このご時世、テレビを純粋な目で見ている視聴者は限られている(高齢者や、特
定の層、純粋な若者など)と思う。また、テレビ自体面白い番組は実に少ない。だ
が、すべて構成されたものだとわかっていても、面白いと感じる秀逸の出来だった。
まるでドリフのシナリオのように、実に考え尽くされていた。構成作家に、乾杯。
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