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アマゾンのキンドル(Kindle)、作家への扉が開かれるか?

2010/1/21

 アマゾンが、電子書籍端末のキンドル(Kindle)で電子書籍を販売する著者に、
価格の70%を配分するというニュースが先日発表された。その数日前には35%
だったはずだが、どうやら割合を大幅に上げたらしい(いくつかの条件の下で)。

 これは革命的なサービスになるかもしれない。今までの出版ルートとまるで違う。
出版社に持ち込んだりしなくても、直接アマゾンで売ればいい。誰でも作家デビュー
ができることになる。しかも、印税率がすごい。

 新人作家で7%ぐらいと勝手に想定すると、なんとその10倍だ。

 キンドルはまだ日本語に対応していないが、そう遠くない日に、日本語対応版が
発表されるだろう。

 こんな状況の中、アメリカではどんな感じなのか、キンドルで稼いでいるのか、
収入はどんな感じなのかなど、英語でざっくりと検索してみた。すると、やはり、
そんなに甘いものではないらしい(少なくても今のところは)。

 中堅のプロ作家と思われる人のブログが結構詳しい(英語)。このブログには、
プロ作家の友達(らしい人々も)参加しており、盛り上がりを見せている(2010年
1月21日現在、キンドル関連の記事がパート11まである)。

 大雑把に要約すると、絶版になった8冊(1冊ほど前後があるかも)の本を、2009年
5月から2010年1月にかけてキンドルで販売し、合計3000ドル程度の収入だったよう
だ。

 そのブログにも書かれているが、ごく少数の有名作家はかなり稼いでいるらしい。
だが、プロでも難しいのに、素人が稼げるような代物では到底無いだろう。なので、
出版社は対策を立てる時間が十分にあるし、慌てる必要はないと感じる。

 キンドルがもっともっと低価格になり、莫大に普及したときは、さすがに出版社
にとっても脅威となるかもしれないが。


駄文俳句:

キンドルで

さあ稼ぐぞと

りきんどる

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