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民主党圧勝〜2009年8月30日衆議院選挙

2009/8/31

 今回の選挙で民主党が圧勝した理由は、日本国民の怒りである。怒りの対象はい
ろいろあるだろう。その中でも、役人の天下り、公務員の市場価値に見合わない給
与体系など、自民党が行政改革をまともにやってこなかったことに対する怒りが大
きいと感じる。

「新人生〜新たな旅へ〜」にも書いたが、市場価値に見合わない待遇は、いずれ
是正されることになるだろう。なぜなら、それは自然な待遇ではないからだ。

 今後は、「新人生〜新たな旅へ〜」でも少し述べた通り、地方公務員、特に役所
勤めの人の待遇悪化が進むだろう(今から役所勤務を目指す若者がいたら、その
リスクを今一度考えるべきかもしれない)。付加価値のない仕事は、本来安い待遇し
か払われないからだ。

 国民の大半は、何も公務員すべてを批判しているわけではない。むしろ、国をリ
ードする優秀な公務員や、警察、消防、自衛隊などの削減はそれほど望んでいな
いと感じる。ただ、それら公務員と、付加価値のさほどないルーティンな仕事をして
いる公務員が、同じ待遇であっていいわけはない。

 民主党が行政改革をまともに行い、特別会計の資金の流れや天下りの問題を整理
できたら、長期政権になる可能性は高い。

 行政の無駄を徹底的に排除し、それらを社会保障費の上昇分にあてたり、あるい
は保険料を下げることなどができたりしたら、国民は今回の選挙を、まさしく歴史的
な選挙だったといつまでも心に刻印するだろう。

 仮に民主党が行政改革をそこそこにした場合、今回の選挙と逆の現象が、必ず民
主党を襲うことになるだろう。

 来月から、小選挙区が牙を研ぎながら、民主党の監視を始める。

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