――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

2012年1月7日のMHKで千原ジュニアが松ちゃんとコント初共演!
−感想、評価、勝手な思い込みなど

2012/1/10

 2012年1月7日放送のMHK松本人志のコントを見た。勝手な思い込みを含めて、感想な
どを書いてみたい

 2012年1月7日のMHKは、過去2回と比べて、趣向が少し変わっていた気がする。

 過去2回に比べて、全体的に非常にまったりとしていた。また、過去2回とは違い、
爆笑できるシーンも(ワンシーンも)なく、軽く口元が緩む程度のシーンが多少ある感じ。

 思いっきり笑わそうという作りではなく、民法の深夜にゆる〜くやるような番組構
成と言えるだろうか。

 いつものように3本立ての構成。1本目は、くわがた男のヒーローコント。今田耕司
とフットボールアワーの岩尾が出演。

 松ちゃんが変顔と変な声を時折出すシーンに、わずかばかりだが口元が緩んだ。だ
が、大きく笑えるコントではない。「微笑ましい」という言葉がぴったり。

 2本目は、メイの冒険。これはいつも通り、1本目と3本目のクッションという感じ。た
だ、過去2回よりも、笑えなかった気がする。それでも、今回の1本目と3本目のゆるさ
を考えると、こんな感じでよかったのかもしれない。ここで大きく笑いをとっても、とい
気はする。

 そして、3本目。千原ジュニアが松ちゃんと初共演。

 これは実験コントという設定だが、そもそもMHK自体が松ちゃんの実験なのだろうと
思わせるコントだった。

 コントと言うか、主に松ちゃんとジュニア(鬼奴も参加するが)のフリートークに
近い感じもした。

 コントの流れの中でのセリフではあったが、MHK自体の話(あるいは、最近の松ちゃ
んのお笑いなど)について、ジュニアと松ちゃんが話している(ジュニアが自分の思いを
松ちゃんに伝える、少しヨイショも含めて)とも取れるものもあった(コントと現実を絡
めているように感じられた)。

 例えば、博士(松ちゃん)の発明が成功したことについて、

助手(ジュニア):「正直、今だからこそ言えますが、先生、影ではいろんなことを言
う人間がいました。先生のこと、あることないこと…」
博士(松ちゃん):「あっただろうね。誹謗中傷はあっただろうね、うん。」
助手(ジュニア):「僕は先生を信じて、先生を追いかけてきて、今日という日を迎えられ
て、ほんっとに良かったです!」
博士(松ちゃん):「いやぁー、そりゃー、もうねぇー、ひどい書き込みだっただろうね」
助手(ジュニア):「ありました。書き込みが…」
博士(松ちゃん):「書き込みがひどかったね」(笑)

 このトークは、あくまでもコントで博士(松ちゃん)が実験を成功したことに対す
る、助手(千原ジュニア)との話ではあるが、何点か現実を彷彿させる内容であることが
感じられる(表情など非言語的なコミュニケーションの観点から分析すると)。

 ジュニアの、「僕は先生を信じて、先生を追いかけてきて、今日という日を迎えられ
て、ほんっとに良かったです!」というセリフは、「お笑いを一生懸命やって来て、つ
いにやっと、松本さんと今日、コントで初共演することができました。本当に嬉しいです」
のようにも聞こえた。

 また、二人の会話から、松ちゃんがネットでMHKについての感想をいろいろ読んでい
る(直接的にしろ間接的にしろ)可能性があることが分かる。

 あくまでも個人的な自己解釈に過ぎないが、この博士と助手のコントはコントらし
くないコントで、むしろバーのカウンターかなんかの設定によるフリートークとして、民
法の深夜枠で成立しそうな感じがした。実にしみじみとした感じ。

 全体として、爆笑できるシーンはなかったし、それほど笑えるシーンもない。ただ、
3本目(博士と助手)は、ゲラゲラ笑えるような笑いではなく、しみじみとしたトーンで、
トーク番組を見ているような感じだった。

 そういう意味では、まさにコントの設定通りに、MHKで松ちゃんはいろいろと実験し
ているのかもしれない。そんなメッセージは伝わってきた。

 松ちゃんぐらい(のステータス)になっても、まだ笑いの実験をしてゆく姿勢は素
晴らしい(まさに、メイではなく松ちゃんの冒険)。

 常に成功させる(爆笑を取る)のはほぼ不可能だろうが、今の松ちゃんのスタータ
スでは、それが求められる点が厳しい気がする。

 しかし、それなりの対価を得ているはずなので、今後とも攻めていってほしいと思
う。そして、またたくさん笑わせていただきたい(若手のように怪我をしながらでも)。

 ところで、このMHKのエンディングテーマ曲。竹原ピストルさんの「ふうせんガム」
という曲。素晴らしい曲だ。特に、歌詞がいい。

 歌詞を読むと、松ちゃんが竹原さんを好きな理由がわかる。

 なぜならこの曲は、人生を歌っている面もあるが、どことなく松ちゃんの生き方、
お笑いへの姿勢が感じられるからだ。

 特に、次の部分の歌詞がそう:


同じじゃないんだ
何かおもしろいことないかなって思うのと
何でこんなにつまらないことばっかりなんだって思うのは
同じじゃないんだ

やってないことは
きっと最初からやりたくなかったことさ
やっていることは
きっと最初からやりたかったことさ

強すぎず 弱すぎず
慎重に 躊躇せず
膨らまそう ふーせんガム
パチンと弾けたら わははのは


 実に素晴らしい事を言っている。人生的にもそうだが、なんだか本当に、松ちゃん
のお笑いというか、生き方にも通じるところがある気がしてならない。

 歌詞全体は、竹原ピストルさんのブログ(このページ)で読むことができる。また、
曲は、以下のリンク先(ユーチューブ)から聞くことができる。

 まだまだ松ちゃんには、独特なお笑いの世界を見せていただきたい。ただ、やはり
映画は辞めた方がいいとは思うが…(天は二物を与えず)。

[前のページ]                   [次のページ]

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

inserted by FC2 system