――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2011/3/10
結婚とモチベーション
この外発的モチベーションと内発的モチベーションの考え方を、結婚相手を探
し求める女性の視点から考えてみたい。
例えば、女性が男性に求める条件で、高収入の仕事の安定性が挙げられるだろ
う。まぁ、当然のことだろうが、これは外発的モチベーションと言えるだろう。
相手のことが好きという感情とは関係がない、外発的勘定。
間違い云々は言えないが、女性が外発的モチベーションに沿って男性を選ぶ場
合、当然のように、男性が失業したら、女性は別れを選択するだろう。
あるいは前の方で書いた、「また、外発的モチベーションを信じて（あるいは今
現在保証されていて）仕事をしていても、いつ給料が下げられるのかがわからない。
会社の業績が突然悪くなったり、最悪倒産したりするケースもあるだろう。あるいは、
中国企業や外資などに買収されて、今までの待遇や昇進制度が完全に失われて
しまったり。そのような事態になると、外発的モチベーションはとたんに急降下して
しまったり、ゼロになったりしてしまう。そうなってから外発的モチベーション（給料、
地位、体裁など）がグンと下がってしまうと、恐らく、相当後悔することになったり、激
しい怒りさえもこみあげてきたりするかもしれない。「本当はやりたかった道に行かず
に、生活のために我慢していたのに！」と同じように、夫に対して激しい怒りさえも覚
えるかもしれない。
もちろん、どれだけ男性に魅力があっても、まったく仕事をしなかったり、無責
任だったり、暴力的だったりする男は論外である。だが、男性の地位や仕事、給
料（外発的モチベーション）を第一に考えていると、将来的に結婚生活が楽しくな
くなったり、離婚することになったりしてしまうかもしれない。なぜなら、それらの
要素（給料、仕事、地位）は、現代においては何ら保証されていないし、いつ消
失するかもわからないからである。
結婚生活においてでも、やはり、内発的モチベーション（シンプルに、好きという
気持ち）に沿って選んだ相手となら、多少の困難が来ても一緒に乗り越えよう
とするだろうし、貧乏な生活だって、十分に幸せな生活がおくれるはずだ。好きだ
から一緒にいたい。まさにシンプルイズベストだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――