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2011/4/7
内発的モチベーションと行動力
内発的モチベーションに従うと、行動力が格段に出てくる。なぜなら、内発的
モチベーションは、その人の信念や本当にやりたいことと一致しているからだろ
う。
そのいい例が、布教活動の人達だ。
宗教の勧誘の人は、あっさり断られても、しばらくしたらまた来たりする。その
パワーは、住宅販売の営業の人なんかよりも上を行く。
何らかの訪問販売や営業ならわかるが、布教活動の人には金銭的メリットはな
いだろう。
おそらく、自分の信念が相当強いのだろう。自分の宗教を広めることで、必ず
人を助けることができるなどと、疑いもなく信じているのだろう。
利益が絡まなくても、内発的モチベーションに沿って生きていると、行動力が
出てくるのが良く分かる例だ。
行動力が出てくるのは素晴らしいことであるが、1つ気を付けなければいけな
いことがある。それは、正しい方向に向かっていることを常に客観的に確認しな
ければいけない。
行動力が出てきたからといって、いい方向に事が運ぶとは限らない。悪い方向
に向かっている場合、さらに悪い方向に向かって加速することもある。
内発的モチベーションは、自分の感性や生き方、スキル、適性などと深く結び
ついているため、非常に主観的なものである。だからこそ、第三者的な視点で、
自分の方向性を確かめる必要がある。
ものすごく極端に言えば、方向が大きく間違っている場合、最悪の場合、犯罪
に手を染める人まで出てくる可能性がある。犯罪者は、自分がしたことを正しいと
思い込んでいる人が多い。
そこまで社会的規範を逸脱した方向に進む人はほとんどいないだろうが、自分
の内発的モチベーションを客観的に確かめると、安心して強く努力をしていけるよ
うになるだろう。
道徳観念、社会的通念などを含めた、自分の方向性を強く信頼できて、初めて
モチベーションは加速してゆき、行動力が出てくるものだ。
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